日蓮正宗 慈含山 応顕寺
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御聖訓
令和7年(2025年)8月度 御報恩御講拝読御書
弥源太殿御返事(やげんたどのごへんじ)
(文永十一年二月二十一日 五十三歳御述作)
南無妙法蓮華経は死出(しで)の山(やま)にてはつえはしらとなり給(たま)へ。釈迦仏(しゃかぶつ)・多宝仏(たほうぶつ)・上行(じょうぎょう)等の四菩薩(しぼさつ)は手を取り給ふべし。日蓮さきに立ち候(そうら)はゞ御迎(おんむか)へにまいり候(そうろう)事もやあらんずらん。又さきに行かせ給はゞ、日蓮必ず閻魔法王(えんまほうおう)にも委(くわ)しく申すべく候。此の事少(すこ)しもそら(虚)事あるべからず。日蓮法華経の文(もん)の如くならば通塞(つうそく)の案内者なり。只(ただ)一心(いっしん)に信心おはして霊山(りょうぜん)を期(ご)し給へ。
(御書722頁16行目-723頁3行目)
<通釈>
南無妙法蓮華経は死出の山では杖とも柱ともなり、釈迦仏・多宝仏・上行等の四菩薩は手を取ってくださるであろう。日蓮が霊山に先立つならば、お迎えにいくこともあろう。また貴殿が先にいかれるならば、日蓮は必ず閻魔法王にも委しく申し上げよう。このことには少しも嘘偽りはないのである。日蓮は法華経の経文の通りであれば、通塞の案内者である。ただ一心に信心に励んで霊山を願っていきなさい。