日蓮正宗 慈含山 応顕寺
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御聖訓
令和7年(2025年)4月度 御報恩御講拝読御書
上野殿御返事(うえのどのごへんじ)
(弘安二年十一月六日 五十八歳御述作)
願はくは我が弟子(でし)等、大願(だいがん)ををこせ。去年(こぞ)去々年(おととし)のやくびゃう(疫病)に死にし人々のかずにも入(い)らず、又(また)当時(とうじ)蒙古(もうこ)のせ(攻)めにまぬ(免)かるべしともみへず。とにかくに死は一定(いちじょう)なり。其の時のなげ(歎)きはたうじ(当時)のごとし。をなじくはかり(仮)にも法華経のゆへに命(いのち)をすてよ。つゆ(露)を大海(だいかい)にあつらへ、ちり(塵)を大地(だいち)にうづ(埋)むとをもへ。
(御書1428頁1行目-4行目)
<通釈>
願わくは、我が弟子ら、大願を起こしなさい。去年一昨年の疫病で死んだ人々の数に入らなかったとしても、蒙古の襲来からは免れるとは思えない。とにかく死は定まっていることである。その時の歎きは(法難を受けている)今と同じである。ならば、かりそめにも法華経のために命を捨てなさい。露を大海に入れ、塵を大地に埋めるようなものと思いなさい。