日蓮正宗 慈含山 応顕寺
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令和2年(2020年)1月度
最蓮房御返事(さいれんぼう ごへんじ) 法華経の行者は信心に退転無(な)く身に詐親(さしん)無く、一切法華経に其(そ)の身を任(まか)せて金言(きんげん)の如く修行せば、慥(たし)かに後生(ごしょう)は申すに及ばず、今生(こんじょう)も息災延命(そくさいえんめい)にして勝妙の大果報を得(え)、広宣流布の大願をも成就すべきなり。(御書642頁)
法華経の行者は、信心を退転することなく、身に詐(いつわ)り親しむことなくその身を一切法華経に任せて、仏説の如く修行するならば、確かに後生は言うまでもなく、今生も息災延命にして、勝妙の大果報を得て、広宣流布の大願をも成就することができるのである。 *法華経の行者:法華経の経説に従って修行する者で、総じて三大秘法の南無妙法蓮華経を信受実践する本宗僧俗であり、別しては宗祖日蓮大聖人のことで、末法の御本仏の異名。 *退転:仏道修行を止めること。又は修行を怠り前進の姿勢が無い状態。 *詐身:詐(いつわ)ること。外面だけ敬い親しむふりをして、相手を欺く姿。 *金言:仏の金口から出た不滅の言葉の意。仏の説法をいう。 *息災延命:災いを息(とど)めて寿命を延ばすこと。 *勝妙の大果報:円満にして勝れた功徳で、成仏の境界をいう。