御聖訓 令和元年(2019年)11月

兵衛志殿御返事(ひょうえさかんどの ごへんじ)

(建治三年十一月二十日 五十六歳 御述作)

 しを(潮)のひ(干)るとみ(満)つと、月(つき)の出(い)づるといると、夏(なつ)と秋(あき)と、冬(ふゆ)と春(はる)とのさかひには必(かなら)ず相違(そうい)する事(こと)あり。凡夫(ぼんぷ)の仏(ほとけ)になる又(また)かくのごとし。必(かなら)ず三障四魔(さんしょうしま)と申(もう)す障(さわ)りいできたれば、賢者(けんじゃ)はよろこび、愚者(ぐしゃ)は退(しりぞ)くこれなり。

(御書1184頁一行目~三行目)