平成30年12月度 御報恩御講
法華初心成仏抄
当世の人何となくとも法華経に背(そむ)く失(とが)に依りて、地獄に堕(お)ちん事(こと)疑ひなき故に、とてもかくても法華経を強(し)ひて説(と)き聞かすべし。信ぜん人は仏になるべし、謗(ぼう)ぜん者は毒鼓(どっく)の縁となって仏になるべきなり。何(いか)にとしても仏の種は法華経より外(ほか)になきなり。
(弘安元年 五十七歳 御述作 (平成新編御書 1316頁))
今の世の人は、何となくても法華経に背く罪によって死後は地獄に堕ちることは疑いはない。故に、とにもかくにも法華経を強いて説き聞かせるべきである。
聞いて信じた人は成仏するし、反対に誹謗する人でも聞いたことが毒鼓の縁となって成仏していけるのである。
いずれにしても、成仏の種は法華経以外にはないのである。
