御聖訓2019年3月

平成31年3月度 御報恩御講
妙一尼御前御消息(みょういちあまごぜごしょうそく)

法華経を信ずる人は冬のごとし、冬は必ず春となる。
いまだ昔よりき(聞)かずみ(見)ず、冬の秋とかへれる事を。
いまだきかず、法華経を信ずる人の凡夫(ぼんぷ)となる事を。
経文には「若有聞法者無一不成仏」(にゃくうもんぽうしゃむいちふじょうぶつ)とと(説)かれて候(そうろう)。
(御書832頁)

法華経を信ずる人は冬の状況にあるのと同じである。しかし、冬は必ずや春となる。いまだ昔から聞いたことも見た事もない。季節が冬から秋へと逆戻りしたのを。同様に、いまだ聞いたことがない。法華経を信ずる人が成仏せずに、凡夫に戻ったことを。
法華経方便品には「もし法(法華経)を聞くことができた者は、一人として成仏しない者はない」と説かれている。